変わる「生理」のイメージ「#NoBagForMe」は炎上商法と分かるが・・・
マーケティングには様々な手法があり、
それらを活用することで売り上げを伸ばしたり、
知名度を上げることができる。
炎上商法だと分かっているし、
男の私が話題にすることでもないが、
取り上げたいと思うネタがあったのでご紹介。
生理用品を隠す袋、いりません。ユニ・チャームがハヤカワ五味さんらと「#NoBagForMe」のプロジェクト発足 新デザインも開発
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190612-00010006-huffpost-soci
変わる「生理」のイメージ インフルエンサーが発信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190612-00000042-mai-soci
『生理ちゃん』生理を擬人化させ共感広がる
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20190614-00000256-nnn-soci
私も思春期の男の子ではなく、
結婚して２０年になるので、
生理がどのようなものかは認識している。
正直なところ、
学生時代の女友達や若いころの彼女などでは、
突然のキャンセルは生理かと思こともあるが、
それを問いただすことは無かった。
逆を言えば、初デートで生理の予定を聞くなど
間違いなく嫌われるパターンでしかない。
生理は隠すものか、恥ずかしいものか、
良くないことなのか、バレてはいけないのか、
女性にとって、初潮から始まり、閉経まで続く
長い長い痛みの日常である。
健康な女性であれば、
無くなるのは妊娠したときだけではないだろうか？
そういえば、妻が妊娠した際に
生理が無いと楽だと嬉しそうに言っていたのを思い出した。
余談だが、生理を笑いのネタにする女性が稀にいる。
あれは男の立場では分かりにくく、反応に苦しむ。
男の一人エッチと同じで同性同士であれば、
笑いのネタになるのだろうと推測する。
本題に戻るが、炎上目的であることは理解している。
既にニュースに出ているし、私も話題にしている。
しかし、これは無い。
女性の意見としてもオープンにするべき情報でもないだろう。
以前、若手の女性政治家が、パンツスタイルで行くと
「今日は生理なのか」などとセクハラされるという話があった。
もし、前述のように生理に理解を得られる社会であるならば、
上記はセクハラではなく、理解ある上司の言葉となる。
生理休暇を明確に生理休暇と出勤表や出勤ボードに明記され、
仕事のスケジュール調整を考えれば、
生理の予定も公開した方が良くなる。
急な仕事で残業をお願いしたいときも
〇〇さんは生理だから帰っていいよと気遣われたりする。
上司から、生理はもう来たのか？と聞かれた答える必要もあるかもしれない。
話が飛躍していると思うかもしれないが、
オープンにするということは、そういう覚悟が必要ということ。
仕事いう側面で見るのであれば、
生理がない男の仕事と比較した場合にハンデである。
しかし、それを意識しないでほしいというのであれば、
それはハンデにはならないし、それをハンデとは見ない。
それが恋愛のパートナーであるならば、
気遣うべき必要があり、意識せざるを得ないことである。
私は何度も女性が活躍する社会というテーマで記事を書いているが、
このニュースも間違ったメッセージだと思う。
女性の活躍ということを
なぜ、そんな方向に誘導したいのか理解に苦しむ。
女性が何でも主張すれば良いということではない。
恥じらいも捨てて、なんでもオープンにすればよいというものでは無い。
こういう炎上を狙ったような取り上げ方は、
女性を馬鹿にしていると私は思う。
さて、#NoBagForMeという活動の本質は、
提案者のハヤカワ五味さんの記事から理解できる。
https://note.mu/hayakawagomi/n/n7694b9ffdca6
こちらを読んでいただくと、
冒頭のYahooニュースとギャップを感じるかと思う。
発表後の記事（いうなれば炎上後）なので、トーン低いが、
本質的な活動の目的や動機などが書かれている。
そもそも女性のために生理用品を開発したいというのが初めの話。
そのネタをいろいろなところが肉付けして、
女性の活躍に便乗して、記事を盛ったのだろう。
肝心のユニ・チャームは、
http://www.unicharm.co.jp/company/news/2019/1211463_13296.html
公式ページを公開
今のところ特に盛り上がりは感じられず・・・
ニュースリリースに書かれているが、
「恥ずかしさを感じさせない、新しいパッケージのデザインをめざして」
という部分が本音だろう。
余計なプロジェクトなどせずに
新パッケージの製品を発表した方が良かったのかも。
ただ、ユニ・チャームがたたかれることは無く、痛みはゼロ、
パッケージの変更などは、商品開発に比べれば容易にできる。
新コンセプトのパッケージで商品がでれば、
世の中の見方も雰囲気も変わってくるかと思う。
それで一定の成果が出せれば、万々歳！
まあ、私が思うにこの手の商品は、
ローラさんのホノボノ系が正解かと。
