元外資系マーケッターが語る戦略的マーケティング

元外資系マーケッター金泉勇次のブログ。中小企業、個人事業主、副業の学生や主婦までをサポートするビジネス・マーケティング・アドバイザーです。

働きすぎで家庭を顧みない父は悪か?

先日、テレビドラマ「定時に帰ります」で、

働きすぎで家庭を顧みない父親が娘に怒られるというシーンがあった。

正に昭和の父親というイメージで作られた絵である。

さいころに遊んでもらえないかった思い出、

父親が家にいないという幼少期。

これは不幸なことだろうか?

私の父親は自営業だったこともあり、

家にいることが多い人だった。

私も結婚してから、

夜8時には家にいる生活をしている。

独立してからは、家にいるのが当たり前で、

妻が仕事でいない時間の方が長い。

私自身が親がいなくて寂しいという思い出がなく、

むしろ一人になりたいと思っていたくらいである。

逆を言えば、親が仕事でいなくても

もっと裕福な家庭に生まれたかったなどと思ったものである。

まあ、子供の気持ちなど、一時的なものであり、

そんなことを考えるのも小学生のころまでが、せいぜいである。

中学生にもなれば、親の言うことは聞かず、

先生には反抗し、15の夜を迎えるものである。

いい年して、

親が悪い、世の中が悪いなどと言っているようでは、

その方が問題である。

昨今では働き方改革などと言われ、

残業を減らす方向で世の中は動いている。

残業が減れば、給料が減ることは間違いなく、

時間はあるが、お金がないということになる。

冒頭の働きすぎで怒られる父親は

何が問題だったのか?

働きすぎでもお金が多く稼げたのであれば、

それは仕方のないことであり、

喜ばしいことでもある。

そのおかげで立派な家に住むことがで、

大学に進むことができたのかもしれない。

裕福な生活ができたのは、

父親が忙しく働いてくれたおかげかもしれない?

昭和の雰囲気と思われるかもしれないが、

あの時代のお父さんは頑張っていた。

その頑張りが家庭を支え、

経済を成長させたことは言うまでもない。

反対に女性は家で男性を支える役目だったわけだが、

それが悪いことだとは全く思わない。

女性が活躍できる社会などというが、

昭和の女性も十分に活躍していたと私は思う。

父親が愛人に貢いだり、

ギャンブルに夢中になったのであれば反省すべきだが、

仕事のしすぎで怒られたのでは努力が報われない。

ひどい話だと思ったのは私だけだろうか?

この父親がブラック企業に勤めていて、

散々働かせられた挙句にお金も無いでは

お父さんも考えることがあるだろう。

しかし、ドラマを見ている限り、

生活に困窮している様子はなく、

娘は大卒で普通に働いている。

もし、父親があまり働かず、

いつでも遊んでくれるとしても、

お金がなく、貧しい生活をしていたら、

もっと怒られたのではないかと思う。

人生は1つしか選べないため、

別の人生が幸せかは分からない。

人それぞれ価値観が違うわけで、

父親は今までの人生を悔いているのか?

満足しているのか?本人しかわからない。

私は家族との時間を長く過ごすという選択をした。

この生き方を息子たちは、

どのように見ているかは分からない。

少なくとも私はこの生き方で良いと思っている。