元外資系マーケッターが語る戦略的マーケティング

元外資系マーケッター金泉勇次のブログ。中小企業、個人事業主、副業の学生や主婦までをサポートするビジネス・マーケティング・アドバイザーです。

香港は燃えている

ご存知の通り、香港では学生が自由を求めて戦っています。

以前、朝鮮半島について、立地的に争いの絶えない場所と書いたことがありますが、香港も例外ではありません。

香港は、一国二制度が50年は継続するとの約束で、1997年にイギリスから中国に返還されました。

かれこれ20年ほど経過し、現在に至ります。

知人が中国で仕事をしていた時に現地で雇用した従業員が顧客名簿を売るという事件があったそうです。その従業員を注意したところ、規制をしない会社が悪いと言われたそうです。

とても理解できない考え方ですが、それが中国人です。

香港はイギリスによる民主主義で統治され、国民も民主主義が当たり前と思っています。中国は言論の自由は無く、インターネット規制されています。私どもが運営するサイトの中にも中国からは見ることができないというご連絡を頂いたことがあります。そういう国です。

分かっていただきたいことは日本人の常識が通用しないのが中国であり中国人なのです。

多くの外国人と交流があれば、それも国々の文化だと割り切れますが、理解できるかと言えば、それは私にも理解できません。それでも、そういう国民なのだと思うだけです。

そんな香港から、ある大学の日本人が現地で逮捕され、昨日帰国しました。

この日本人の行動には賛否あるかと思いますが、全体的にボロクソに言われています。

彼の行動にどのような意味があったのか?どのような目的があったのか?直接本人に聞かなければ分かりませんし、それを軽々しく話すことでもありません。だから私にはその真意は分かりません。

しかし、現地の学生を応援したかったと思っていたとしても、それを言うことはできるわけがありません。軽い気持ちで見に行ったとしても、現地で恐怖を感じ、どんな方法でも帰国したいと感じたはずです。

活動家のアグネス氏は、なぜ香港警察を批判せずにその学生を批判するのか理解できないと批判しています。

それぞれに思惑があり、それらを単純に判断できません。マスコミのいうことも意図があるので真に受けるべきではありません。

それでも、この事件のおかげで、香港のニュースが報道されることは良いことだと私は思います。香港情勢はもっと報道されるべきです。

桜の会とか芸能人の薬物とか、本当にどうでもよい話です。

桜の会なんて、たったの数千万円程度の話です。安倍さんと何とか学校の話に比べればゴミみたいな話です。無視して良いとは言いませんが、多大コストをかけて取材するような話ではありませんし、公共電波を使って何時間も流すようなニュースでもありません。

薬物も日本でやらなければ良いだけで、合法な国に行ってルール内でやればいいだけの話です。私が言った国でも大麻程度なら簡単に手に入る田舎町など、いくつもありました。そこらに咲いてますから、報道するような内容ではないのです。

この先、米中対立は激化し、冷戦よりも厳しい戦いになることでしょう。それは、中国、ロシア、北朝鮮 VS アメリカ、日本、韓国という闘いになります。

こちらのニュースは連日報道されていますが、韓国とは外交で揉めています。北朝鮮と韓国も良好とはいえないように思えます。(何度も書いていますが、この半島は歴史的に見ても同情するくらい悲しい地域です)

ここに香港、台湾という2つの地域が含まれるようになります。下手とすれば尖閣、沖縄、竹島北方領土と問題は大きくなるかもしれません。日本の周辺は問題の宝庫です。

韓国が、北に吸収され、敵方に寝返れば厳しい戦いになりますし、逆に香港と台湾の民主化が明確化(究極的には独立)すれば、その勢いはウイグルチベットが追従し、中国は大きな打撃を受けることが想像できます。

正義はどこにあるのか?というのは愚門であり、日本はアメリカ派である以上、アメリカの勝利こそが日本の勝利にもなります。その道は民主化であり、打倒共産主義であることは言うまでもありません。

本音を言えば、資本主義が正しいとは思っていません。特に日本人は、国営企業を増やし、労働者の80%を公務員とした方が、生産性が高いと私は思っています。

極端に言えば、トヨタや日立にような大企業を国営化し、下請けから全て公務員にするという社会構造です。

日本人は給料が高いから頑張るという人は少なく、一律の給料でも一生懸命に働きます。能力給である必要性はなく、共存共栄という意識だけで勤勉になれる人種です。みんなで目的を達成したという働きで年金まで補償されるのであれば、それを選ぶ人がホントです。資本主義よりも共産主義が適しているとも言えるでしょう。

誤解の無いように書きますが、ここでの共産主義というのは、企業体の意味で使っているだけであり、情報統制や言論の自由を止めるのではありません。

話が逸れましたが、香港は対岸の火事ではなく、日本の未来を左右する大きな事件であるということです。

拠点の大学が制圧されましたので、今後は沈静化するかもしれません。

大学生だけでなく、高校生は中学生までが参加しているという報道を聞くと心が痛みます。

何かできることは無いかと考えても、何もできないということが、もどかしいのですが、香港の人たちが幸せになることを願っています。