相撲の暴力ニュースで思うこと
連日ワイドショーと言えば、相撲の暴力問題。
それ自体は、叩きやすい相手をメディアがいじめているという状況かと思います。
私はモンゴル相撲に興味もありませんので、このニュース自体には関心がありませんが、なんとも言えない意味不明なことがありましたので、ここに残したいと思います。
張り手から、かち上げという必殺技が、白鵬にはあることはご存知かと思います。
かなり前から、使われている必殺技で、相手が脳震盪を起こすほどの威力です。
具体的にいますと立ち会い直後に相手の横っ面を叩き、怯んだ所に二の腕から肘を使って、相手の顎を下から上げるようにタックルします。
張り手もかち上げ相撲の技ですので、使うことには問題はありませんが、なぜこれが問題になるか?というところです。
テレビの解説を見ていると格下の力士が、格上の力士には、張り手をしないというのが普通なのだそうです。
逆に横綱が張り手をするというのは、横綱として良いこととは言えないとのことでした。
横綱相撲ということばがありますが、がっちり組んで、寄り切りというスタイルが横綱という立場の相撲ということでしょう。
さて、この話を聞いて、感じることは、相撲とは真剣勝負では無いということがよく分かるということです。
国技の相撲が、外国人ばかりになっている事自体が論外なことかと思いますが、国技としての相撲と格闘技としての相撲は、同じではないということではないでしょうか?
相撲道ということを外国人が理解するこはできないでしょうし、それを理解して見ている方も少ないのかも知れなせん。
格闘技として考えれば、体が大きい方が有利ですので、海外の大型選手を集めることが勝つことには有効です。強い力士をつくのであれば、力士になりたい人の中から、力士を育てるのではなく、大きく成長しそうな人間を育成して、相撲をさせたほうが強くなります。
つまり、格闘技として、強さだけを求めるのであれば、それに特化した人間を育成するほうが間違いなく強い格闘家を作ることができるわけです。
相撲ファンの方は、何を楽しんで相撲をご覧になっているのか分かりませんが、国技としての相撲と格闘技としての相撲は、分けるべきかと私は思います。