元外資系マーケッターが語る戦略的マーケティング

元外資系マーケッター金泉勇次のブログ。中小企業、個人事業主、副業の学生や主婦までをサポートするビジネス・マーケティング・アドバイザーです。

冷和が始まった

冷和が始まっていると感じている。

「冷和」ではなく「令和」の間違いではない。

「冷たい」「和」である。

令和には、「人々が美しく心を寄せ合う」という意味があるようだが、

これからは、文字では寄せ合っても、心は寄せ合わない未来が予測できる。

若者のコミュニケーションは、スマホによるメッセージが主流である。

友達を作るのは、SNSが簡単であり、

交流が多い学生であってもSNSで趣味の合う友達を探す。

オンラインゲームをする友達であれば、顔を合わせる必要も無い。

インスタや動画を共有すれば、一緒に行動することもない。

連絡は頻繁にしているが、会話は少ない。

ツイッターで友達の状況は知っているが、特に会う必要は無い。

恋人が必要かと言えば、ゲームやチャットでのサービスがある

余計な文句は言わず、余計な気を使う必要も無い。

実物を求めなければ、オンラインの方が不満が無い。、

学生であれば出会いが多いが、卒業すれば、リアルな出会いは無い。

オンラインでは、つながっているような関係の人間はいつでも増えて、

ブロックすることで、簡単に切ることができる。

卑猥な話だが、行き着く所、性欲が処理できれば、恋人も必要ない。

風俗にいくことは今でもできるが、

VRがより進化すれば、リアルを超えることは想像に難しくない。

残された欲求は、子供がほしいという感情である。

そのためには、結婚ということになるが、

これも人工授精が一般化されれば、必要性がなくなる。

親子という関係は存在するが、

夫婦という関係は重要ではなくなる。

それも親から教わることは多くはなく、

知識は、AIやネットから学ぶことの方が多い。

人との繋がりはオンラインで十分となり、

気に入らなければ、ブロックして、また新しい相手を探す。

代わりの友達は、いくらでもいるので、

今の関係を大事にする必要は無い。

ずらずらと書いたが、このような未来を期待しているわけではない。

しかしながら、こういう方向性に進む選択肢はある。

現に結婚しない人は増加し、離婚も多くなっている。

恋愛をしない若者、関係を面倒と感じる夫婦、

飲み会に参加しない会社員、気を使うことを拒む社会。

友達との関係性は、ツイッターをフォローしているか、

LINEのグループに参加しているだけ。

それは、まだ始まったばかりであるが、

オンラインがオフラインを超える日は遠くない。

今は極端な話だと思うかもしれないが、

10年先、20年先は、どうだろうか?

科学の進歩、医学の進歩、AIの進歩、

先のことなど分かるはずもない。

この予測が幸せなのか、不幸なのか分からないが、

ネットのオンラインが冷たい和ではなく、

心を寄せ合う暖かい和であってほしいと切に願う