元外資系マーケッターが語る戦略的マーケティング

元外資系マーケッター金泉勇次のブログ。中小企業、個人事業主、副業の学生や主婦までをサポートするビジネス・マーケティング・アドバイザーです。

ネット検索に過去は必要か?

インターネット検索で、腹立たしいことが2つある。

一つ目は、勝手に検索キーワードが削られる。

二つ目は、検索結果に10年以上前などの過去情報が表示される。

前者は、検索エンジンの勝手な判断であり、

後者は、検索エンジンアルゴリズムに問題ある

まず前者は、検索エンジンの怠慢だと私は思う。

都合悪いキーワードを減らして、

検索エンジンに都合の良い結果を表示する。

分からないこと質問をされた時に

知っている内容にすり替える人がいる。

または知った風に別の関連情報で誤魔化す人もいる。

私はこのような対応をする人が腹立たしくて、

信用できないと判断する。

分からないことは分からないと言うべきであり、

それは恥ずかしいことではない。

検索エンジンが問い合わせ内容を勝手に変更して、

こちらに提示することが最適とは思えない。

後者については、楽天の口コミでも経験することがある。

ショップレビューの「参考になる順」で10年以上前のクレームが上位にでる。

10年前の管理者と現在は違うかもしれない。

前科を調べることができることは良いと思うが、

いつまでも見やすいところに掲載するのも、いかがなものかと思う。

忘れる権利ということが昨今では言われるが、

インターネットという巨大なデータの中では、

10年前のデータに価値がある場合は少ない。

過去の罪を隠せと言っているのではなく、

それを見る方法は必要だが、

現在はサービスが向上しているのであれば、

わざわざ前科を見せる必要も無いと思う。

過去のデータを探している人からすれば、

探している情報かもしれないが、

「今」検索しているということは、

今の情報がほしいと考えるべきではないだろうか?

例えば、windowsというキーワードで検索すると

今日では、windows10に関する情報は結果に表示される。

しかし、ここにwindows3.11の情報が結果として表示されたら、

懐かしいと思う人は、ごく少数で、

多くの人は探している情報と違うと思うことだろう。

インターネット検索を利用していると

このような経験をされた方も多いのではないかと思う。

昨今の検索エンジンは、

質が低下しているというのが私の見解です。

私の感覚からすれば、Yahooサーファーが脚光を浴びた時代が

最も優れた検索結果であった思う。

被リンクを採点化したGoogleは素晴らしい発想であったが、

SEOという名のブラックな対策が蔓延し、

より複雑で、より難解な検索ロジックとなった結果が

今の低レベルな検索結果である。

また、検索結果に即効性が欠如していることも今の問題である。

例えば「大根おろしのやり方」で検索すると

知りたいことは大根おろしの方法であるが、

検索結果には、大根とは何か?おろしとは何か?

というようなことが書かれた回りくどい記事がでるようなものである。

※例であり、実際の大根おろしのやり方の検索結果とは関係ありません。

検索結果がピンポイントで出ないことが致命的であり、

現在のSEOの特徴の回りくどく肉付けした記事が上位に表示される。

ピンポイントで調べたいとキーワードを追加すると

一つ目の問題で挙げたようにキーワードが削除される。

あくまで検索エンジンに都合の良い結果を見せているだけで、

検索者が求めるページが表示されないというのが

現在のインターネットの現実である。

中国では検閲があり、

政府が表示したくないサイトは対象外となるようだ。

私が運営するサイトでも中国からは見えないと

利用者から連絡を受けたことがある。

検閲による情報統制なんて!と思う方がいるかもしれないが、

現在の日本も情報統制されていると考えた方が良いだろう。

だからと言って、

私のような一般人がこの現状を変えることは容易ではない。

どうにもならないことを考えても意味がないが、

検索結果に納得していないということは、

声を大にして言いたい。