元外資系マーケッターが語る戦略的マーケティング

元外資系マーケッター金泉勇次のブログ。中小企業、個人事業主、副業の学生や主婦までをサポートするビジネス・マーケティング・アドバイザーです。

なぜ、オマエはそんなにネガティブなのか?

こんにちは、

人間はネガティブな生き物である。

ポジティブなイメージを作ろうとしても、

必ずネガティブな思考が強くなる。

なぜ、ネガティブが強くなってしまうのか?

思い当たるのは、人間の歴史がはじまる前のこと、

巨大なマンモスやサーベルタイガー、グリズリー、

そこには、強い生き物が多数存在していたはず、

人間にある武器はなんだったのだろうか?

腕力は弱い、走るのも早くない、強い爪も無い・・・

何をもって人間は生き延びていたのか?

それがネガティブ思考である。

多くの動物は「襲われたら逃げる」が、

「予測して近づかない」ということは無い

これ大きな違いである。

例えば、カモシカが草を食べている。

ライオンが遠くにいても気にせず草を食べている。

ライオンが近づいてきたら、逃げる。

遅れたやつは食べられる。

誰かが食べられれば、自分は助かる。

これが動物の行動パターンである。

しかし、人間はもっと考えて行動する。

逃げ遅れたら食べられるなどといういい加減なことは考えない。

もっと確実に生き延びる方法を考える。

危険だと感じれば、それに対処する方法を考える。

そうしなければ、やられてしまうことを知っている。

食物連鎖の底辺にいるような草食動物とは、生き方が違う。

存続するために大量の卵を産むような生き物とも違う。

常に危険を感知し、確実に生き延びる方法を考える。

これが、人間が生き延びた理由では無いかと思う。

そこで重要なことは「ネガティブ」であること

ポジティブな考え方は、ライオンがきても大丈夫。

ライオンよりも俺の方が足が速い。ライオンは頭が悪い。

ネガティブな考え方は、ライオンがきたら危険だ。

足の速いライオンかも知れない。仲間がいるかも知れない。

どちらが長生きできるか考えるまでも無い。

こんなネガティブ思考な人間だからこそ、生き残れたと考えるべきだ。

さて、話を本題に戻そう。

なぜ多くの人間がネガティブなのか?

それは、生き残るためにネガティブ思考だったと考えられる。

ネガティブとは悪いものではなく、対策を考える上では、

絶対的に必要な思考である。

ビジネスの世界では、「リスク」ということを考える。

プロジェクトや新規の企画では、リスクを問われることがある。

このリスクに対して、的確な回答が無ければ、企画は進まない。

どんなものにもリスクがあり、そのリスクを排除する、

または、分散する必要があることを誰もが知っている。

ビジネスの世界では、ポジティブとは考えず「楽観的」と評価される。

そう考えれば、ネガティブであることが重要であることも理解できる。

大切なことは、ネガティブはポジティブの裏返しであること、

人間が食物連鎖の頂点にいるということは、

他の生き物よりもネガティブ思考が有効だったことを意味している。

しかし、ネガティブだけで生きていけるわけで無い。

ネガティブだけなら、何もしないことがもっと安全であり、

家の中で引きこもりをすることが重要なことになる。

しかし、ネガティブはポジティブの反対であることを理解する必要がある。

ネガティブな思考は、リスクを発見する上で重要だが、

ネガティブな思考では、前進はしない。

ネガティブな思考で見つけたリスクを排除することで、

本当の意味でポジティブな思考が生まれる。

楽観的なポジティブでは無く、意味のあるポジティブである。

ポジティブに考えろなどという書物もあるが、そんなの無理である。

根拠のあるポジティブを手に入れたとき、

ネガティブ思考の意味が良く分かる。

ネガティブ思考を拒否することは止めるべきだ。

ネガティブでよいのだ。

ネガティブ思考で発見したリスクを排除することで

そこにある本当のポジティブを手に入れてほしい。