歯ブラシを探したときに感じたマーケティング
先日、歯ブラシを買いに行きました。
皆さんはどのくらい歯ブラシを買いますか?
2ヶ月に1本?、1ヶ月に1本?
どんなに早くても、1週間に1本程度では無いでしょうか
私は1ヶ月に1本以下ですね。
歯ブラシの相場は1本150円前後でした。
安いものでは78円、高いものは300円くらい。
もちろん電動歯ブラシは除外しています。
1本150円ですが、
国民のほぼ100%が利用しているものですので、
1億3000万人が使うことになり、
1ヶ月ちょっとで1本だとしても、
1年間で、13億本の歯ブラシが売れるわけです。
1本100円だとしても、
1300億円です。
これ以外にも使い捨ての歯ブラシや、
付属する歯磨き粉や歯間ブラシとか、
デンタルケア関連の商品もありますが、
細かい話は抜きにして、歯ブラシの話です。
歯ブラシを買うときの基準は何でしょうか?
歯ブラシを使わせてくださいとはいえません。
ブラシを触ることすらできません。
当たり前です。
そこでの判断基準は、
歯ブラシの包装という狭いスペースに書かれた
小さな説明文を見ることだけです。
実際は手に取るまでにいたらず、
陳列されている表紙だけで判断します。
私が見た売り場には、20種類くらいの歯ブラシがあり、
見た目には、どれも大きな差はありません。
しかし書いてある文章には違いがあります。
ほぼ見出しだけで、判断する状況と言えます。
一番、安定して見てしまうのが、
「歯医者さんが推奨する」
「歯医者さんの意見で作りました」
などの専門家による意見が書かれた表紙です。
何となく、歯に良いと思われる見出しです。
何人の歯医者さんが推奨しているか分かりませんし、
近所の歯医者さんが言っているだけかも知れません。
しかし、誰とも書いていない歯医者さんの意見を
真に受けてしまうのだから、このキャッチは効果的です。
その次に目を引くのが、ミクロの汚れ、歯周病などの
キーワードが明確な商品です。
漠然としたキーワード(歯を綺麗に、清潔になど)では無く、
明確に○○に利くと書かれた商品です。
そのキーワードが自分にマッチしていれば、
魅力的な商品になります。
では商品にそれほど違いあるのでしょうか?
商品をひとつひとつ見てみると、
極細、2段、山切りなど、どれも同じようなものです。
極細が、0.1ミリなのか、0,01ミリなのか
それは分かりませんが、
目で見た限りは、大きな違いはありません。
しかし、歯医者さんが推奨する・・・という商品は高く、
歯を綺麗に・・・と書かれた商品は低い価格です。
その違いが、どこにあるのか分かりませんが、
最終的には「自分の歯との相性」。
これ以外に無い様に思われます。
しかし、こればっかりは使ってみなければ分からない。
実は今回買った歯ブラシが大きくハズレました。
私はやわらかめのブラシが好きのですが、
今回は、ウルトラソフトと書かれたブラシにしました。
極細でミクロの汚れも除去できるなどと書かれていましたが、
私からすれば「たわし」で歯を磨いている感覚です。
ブラシが異常に硬い!
ウルトラソフトではなく、
ウルトラハードと間違えたのかと思いました。
平均よりも高めの200円のものを買ったのですが・・・
歯ブラシは値段じゃありません。
前回購入した歯ブラシは、100円でした。