元外資系マーケッターが語る戦略的マーケティング

元外資系マーケッター金泉勇次のブログ。中小企業、個人事業主、副業の学生や主婦までをサポートするビジネス・マーケティング・アドバイザーです。

仮説と検証がマーケティングであるが・・・

仮説をたてて、検証していくことが

マーケティングの基本である。

そのためリサーチをしたり、アンケートをとったりと

様々な情報を集める。

しかし最近は仮説が強くなりすぎている。

仮説は仮説でしかない。

仮説に時間をかけすぎると

話が進まない。

もちろん仮設は重要である。

しかし、それは結果では無い。

現実は目の前にあり、頭の中には無い。

売店データマイニングをしていた頃、

データを眺めているだけでは分からないことが

店舗の陳列を見れば分かることもある。

もちろんそれら全てをデータ化することも可能であるが、

事実という情報は多くの場合ゆがんでいる。

POSデータがどこまで正確であるか?

どこの店でもPOSデータで、

年齢、性別、購入商品、時間などのデータが取れる。

問題は年齢と性別。

これはレジを入力する人が

その感覚で入力する項目である。

私が学生時代にコンビニでアルバイトをしていたが、

そのときは、全てのお客が50代以上の男性だった。

つまり何も考えず押しやすいボタンを押しているということ

もちろんそれらを考慮してデータは集計している。

優良店をピックアップし、

正確にデータ入力を指導している店舗を使うこともある。

それでもデータはデータでしか無い。

外資系企業のマーケッターだったころ、

客先に行かないマーケッターがいる。

その人の作るプレゼンにはリアルが無い。

お客様の生の声を聞いていないマーケッターなど、

話を聞いていても何も面白くない。

本を読み、その話をすることはできる

しかし、実体験ほど人を説得させるものは無い。

仮説と検証がマーケティングの基本であるが、

仮説が重要なのではなく、

結果が重要である。

どんなにすばらしい仮説を作ったとしても、

それは仮説でしかない、

仮説をリアルのように話すことは

あまりにも未熟なマーケッターである。

これはプレゼンを聞いていれば必ず分かる。

それが仮説なのかリアルなのか