元外資系マーケッターが語る戦略的マーケティング

元外資系マーケッター金泉勇次のブログ。中小企業、個人事業主、副業の学生や主婦までをサポートするビジネス・マーケティング・アドバイザーです。

新しいことにチャレンジすること

ITの世界やインターネットのでは、

新しいことが良いことのように言われる。

家電製品は新しいほうが省エネであり、

騒音も小さく、環境にもやさしい。

しかし、マーケティングの世界は、

必ずしも新しいことが正しいとは言えない。

世の中の風潮として、

新しいことにチャレンジすることは

美徳のようにも思われる。

これは正しいことでは無い。

新しいことは新しいことで

面白味はあるが、

それが正しいか間違っているかは

別の話である。

どのような分野であっても、

その歴史を勉強することは正しい。

先人の知恵を理解すること、

先人の失敗を学ぶことは

自分が成功するための近道である。

同じように、自分の成功も理解すべきである。

常に新しいことにチャレンジすることは

悪いことでは無い。

しかし、新しいこと、新しいことと

次々に変えていては結果が出ない。

特に情報商材を買い続ける人が

多くの誤解をしている。

情報商材を買えば儲かるのではなく、

情報商材に書かれている方法を実践し、

結果が出たときに初めて儲かるのである。

自分の結果も同じである。

自分で実践してきたことが、

全て失敗していることは無い。

必ず小さくても成功している部分がある。

その部分の成功要因を明確にし、

その成功を大きくすることも重要である。

なにをやっても失敗するという人も

必ず、小さな成功はしている。

それに気づかないだけであり、

そこに成功は必ずあるのである。

アクセスアップの例をよく使うが、

爆発的な訪問者があなたのブログに来ることは無い。

それは一時的なものであり、

継続する可能性は極めて低い。

アクセスアップとは、地道なリンク活動や、

コンテンツの充実から、増える訪問者の数であり、

商店街の一等地にお店が出すわけではない。

一人一人の訪問者を大切にし、

地道に訪問者を増やすことが重要である。

宝くじが当たるような成功は

本当の成功とは言いがたい。

スモールウィンという言葉があるが、

小さな成功の積み重ねが大きな結果になる。

マーケティングではPDCAサイクルである。

ダイレクトメールの反応率などを考えてみる。

反応率2%だったとしよう。

文面を少々変えたら、3%になった。

申し込み方法を細かく記載したら、4%になった。

見出しを変えたら、2%に下がった。

この積み重ねで最良のダイレクトメールを作るわけである。

もし、この作業をせずに、

常に新しい見出しと、

新しい文面と申し込み方法を使ったら

どのような結果になるだろうか?

まったく改善されず、

いつまでも安定しない反応率になる。

このような作業は私も好きではない。

しかし、ホームページの見出し一つ変えても

その反応率を計測している。

必ず必要なことだと理解している。

新しいことにチャレンジすることは

間違いでは無い。

しかし、現状を分析し、

小さな成功を確実に成長させることが

結果として、成功への近道かも知れない。