元外資系マーケッターが語る戦略的マーケティング

元外資系マーケッター金泉勇次のブログ。中小企業、個人事業主、副業の学生や主婦までをサポートするビジネス・マーケティング・アドバイザーです。

目標設定から、逃げるという状態

私は学生時代にバスケットボールをしていた。

高校時代はキャプテンもしていた。

そのとき、勝てる試合を落としてしまうことがあった、

その理由について、書いてみたいと思う。

バスケットボールとは、常に点を入れ続ける

その繰り返しのゲームである。

そのため、サッカーや野球のように

1点、2点で試合が終わることは無い。

自分たちのボールになれば

点を決めて、相手チームにボールを渡す。

相手チームにボールを奪われてしまうと

点を入れる機会が失われ、点差ができる。

常にミスをなくすことが最も重要である。

さて、本題の勝てる試合とは、どんな試合だろうか?

自分たちはミスをすることが無く、

相手チームのミスを誘発することができる。

この状態は勝てる試合である。

問題はこの状態が分かってしまうと

勝つことに執着心が無くなってしまうということ。

これが私の

勝てる試合を落としてしまう

ということである。

そもそも、勝敗が分からないから、

世の中は面白い。

必ず当たる宝くじを買うことが

どれほどつまらないか考えたことがあるだろうか?

必ず当たる競馬を想像しても興奮すらしない。

しかし、ビジネスの世界は違う。

勝てる勝負を確実に勝つことが要求される。

達成できるノルマであるはずは無い。

できないことに挑戦することが面白いのである。

そして、達成することができると感じても

確実にノルマを達成することが重要である。

これは目標設定でも同じである。

達成できると頭で理解してしまうと、

達成することができない。

ゴール前で力を抜いてしまう。

その目標を達成してしまうと、

次はもっと高い目標が必要になる。

だから力を抜いて、達成する直前でやめてしまう。

これは意識的にするのではなく、

無意識な行動である。

私がバスケットボールから学んだことは多い、

「勝てる試合は、確実に勝つ」ということ、

これも貴重な体験だ。

簡単なようで、簡単では無い。

分かっているようで、分かっていない。

人間の頭は常に都合よく解釈される。

ゴール直前で失速しないためには、

ゴールを超えてから、

ゴールを確認すべきである。

ゴールは逃げない。

逃げるのは自分だけだ。

金泉勇次