元外資系マーケッターが語る戦略的マーケティング

元外資系マーケッター金泉勇次のブログ。中小企業、個人事業主、副業の学生や主婦までをサポートするビジネス・マーケティング・アドバイザーです。

ビジネスプランを作るということ

頭の中でビジネスプランを考えていると

いつの間にか自分中心の考えになっている。

そのことに気がつけば良いが、

そのまま進んでしまうことが多々ある。

なぜなら、自分中心で話を進めるほうが

簡単で楽しいからである。

接待をしているときは、

楽しいお店であっても、楽しめない。

なぜなら、取引先を楽しませるための接待である。

人を楽しませることは、つまらないものである。

しかし、その心境が大きく変わるタイミングを

経験したことがあるだろう。

それは、感謝をされたとき、

感謝されると心は満足する。

その人のために費やした行為が

報われた気がする。

自分中心では知りえない満足感である。

マーケティング用語では、

プロダクトアウトという。

これは、作った製品をリリースすること、

悪い言い方をすれば、

自分勝手に作った製品を

好きな人に買わせる行為である。

日本はこの文化が強い。

職人文化で良いもの作る。

分かる客だけ買えばいい。

個人的には好きだが、

マーケッターとしては、賛成できない。

私も開発を経験していたため、

自分中心の職人芸を理解できる。

自分が作りたいものを作ることが全てであり、

他人がどのような評価をしても関係ないと思える。

しかし、何事にも最後にあるものは、

お客様からの感謝では無いだろうか?

会社でも個人でも、ビジネスプランを考えるときに

達成しやすい内容を選んだり、

自分中心のプランにすることがある。

そこには、ビジネスマンとしてではなく、

個人として楽しんでいたり、楽をするための

ビジネスプランしか存在しない。

そのプランを達成した喜びは自分だけであり、

それ以上の広がりを見せることは無い。

その状態に慣れてしまうとビジネスマンとして脱落する。

ビジネスの原理原則は、

お客様の課題を解決することである。

課題を解決すれば、必ず感謝される。

言葉や連絡は無くても感謝されている。

自分中心のビジネスでは、

自分の一時的な課題を解決しただけである。

ビジネスプランを考えるときは、

達成できるかではなく、

お客様の課題を解決できるか?

そのことを中心に考えるべきである。

その結果、ビジネスが拡大することを

多くの先人は知っている。

金泉勇次