元外資系マーケッターが語る戦略的マーケティング

元外資系マーケッター金泉勇次のブログ。中小企業、個人事業主、副業の学生や主婦までをサポートするビジネス・マーケティング・アドバイザーです。

売れた原因が分からないのに売れない原因は分からない

売れないということは、日常的なことである。

売れない原因は様々あるが、

売れないことだけからは、

売れる要素は見つからない。

「売れないから、どうすれば良いのでしょうか」と

質問することは、正しいことでは無い。

まず、売れたことに対して、

目を向けるべきである。

売れたという結果と

売れていないという未確定要素では、

まったく意味合いが違う。

なぜ売れないかを検証することは

現実的には難しい側面もある。

不確定要素と書いたが、

可能性が満ちているとも言える。

その中で売れたという実績があれば、

その可能性を高める方が戦略的である。

売れたということは、何かしらの魅力を感じたということ、

不要だが買ってしまった人は、極めて稀である。

ほぼ間違いなく、必要だから買ったのである。

買うという決断をした結果、

満足したか、期待はずれだったのか

それは別の話として、

買うという行為までは進んだのである。

通常はその人に聞いてみることが重要である。

どこでこの商品を知ったのか?

どこに魅力を感じたのか?

重要視したポイントはどこか?

どんなことを期待しているのか?

決め手はどこにあったのか?

などなど、

文章は違えど、多くの企業が行っている

購入者アンケートである。

それをフィードバックして、PDCAサイクル

まわしているわけだ。

たとえ少しでも売れたという事実は、

売れていないことに対する

様々な仮説よりも意味がある。

あなたの商品が少しでも売れていれば、

あなたは、その人にコンタクトして、

情報を仕入れるべきである。

仮に500円程度の図書カードを

プレゼントしても良い

売れないことに対する仮説を山ほど立てて、

一つ一つ検証していく手間とお金を考えれば、

絶対的に、自分で調べるよりも聞いた方が早い。

500円の図書カードを100人に配っても

50,000円にしかならない。

この程度のコストで、情報が買えるのであれば、

本当に安いものである。

私たちマーケッターは、評論家では無い。

結果を出さなければ、人間扱いされないと思うべきである。

結果とは事実であり、仮説の山では無い。

売れない理由よりも、売れた事実を調査し、

売れる可能性にフォーカスするほうが、

明らかに簡単かつ、合理的な方法である。

金泉勇次