元外資系マーケッターが語る戦略的マーケティング

元外資系マーケッター金泉勇次のブログ。中小企業、個人事業主、副業の学生や主婦までをサポートするビジネス・マーケティング・アドバイザーです。

訪問者をキャッチできているか?

通常、ホームページやブログの訪問者は、

8秒以内にそのページを見るか、

前のページに戻るか判断する。

その8秒間で何ができるのか?

または訪問者はその8秒で何を判断するのか?

基本的に訪問者は、あいまいな感覚で、

あなたのページに訪れ、ページの雰囲気を感じる。

色合いやデザインを感じる。

その後に文字を読み、何が書いてあるのかを識別する。

先頭の数行を読んだだけで、

その後を読むのか、戻るボタンを押すのか、判断する。

この割合を直帰率と呼び、

アクセスカウンターの最も無駄な数字となる。

最近ではページ滞在時間もアクセスカウンタに入るが、

そもそもページを開いてから10秒ぐらいは

カウントしない方が、正しい値を得ることができる。

本題だが、キャッチするとは、

この8秒間に訪問者の心を捕まえる事ができるのか

ということである。

まず、キャッチするためにはどうすればよいのか?

「魅力的なメッセージが、目に入るようにする」

これだけのことであるが、簡単では無い。

まず、魅力的なメッセージを考える。

「100万円あげます」

こんな文章はあまりにも怪しい。

しかし読むことは、読むかも知れない。

とは言うものの100万円貰えると思って

先に進んだ訪問者は、100万円貰えなければ、

気分を害するだけである。

適切な文章とは、費用対効果が高い文章である。

「たった10分の作業で1000円支払います」

なかなか魅力的なキャッチだ。

少々文面と変えると

「初心者歓迎!時給6000円のお仕事を紹介します」

世の中のアルバイトは高くても時給1000円程度、

そうなれば、6000円は費用対効果が高いと言える。

以前よく使われた文章は、

「高校中退のニートでもできる月収1000万円稼ぐ方法」

というものもある。

今でも使っている人がいる。

他にも

「1日10分のコピペ作業で毎月30万円ゲットする方法」

などなど、いくらでも作ることができる。

ほとんどの方が、こんなものが実在しないことを知っており、

こんな文章に騙されるバカは今では存在しない。

しかし、どのメッセージも費用対効果が高い文面となり、

キャッチという意味合いでは的を得ている。

キャッチのゴールは、次の文章を読ませることにあり、

それだけで、購入を決断させるものでは無い。

広告の見出しと同じで、ひきつけて、先を読ませる。

究極論の文章とは、次を読ませるための文であり、

その究極の文章の連続がセールスページとなる。

つまり、キャッチはページを開いた瞬間に

費用対効果の高い理解しやすい文章が

目に飛び込んできて、次の文章が読みたくなる。

文字通り、訪問者をキャッチし、話を聞いてもらう。

テレアポでも、訪問販売でも、店頭販売でも

やるべきことは同じ。

キャッチできなければ、次には進まない。

金泉勇次