元外資系マーケッターが語る戦略的マーケティング

元外資系マーケッター金泉勇次のブログ。中小企業、個人事業主、副業の学生や主婦までをサポートするビジネス・マーケティング・アドバイザーです。

あなたが幸せになるまでお金をあげます

あなたが幸せになるまでお金を上げると言われたら、

あなたはいくらを要求するであろうか?

ほしいものをいくらでも買える金額はいくらだろうか?

いくらでも好きな金額を考えてほしい

1億円か、10億円か、100億円か・・・

いくらお金が貰えれば満足なのだろうか?

豪邸を建てて、ファーストクラスで海外旅行、

超高級レストランでの食事、高級車を数台保有する

世界中の宝石を手にして、最高の贅沢をする。

それにはいくら必要なのだろうか?

そして、その結果あなたは幸せなのだろうか?

漠然とした質問だと考えることも難しいかも知れない。

では、もう少し数字を出してみよう。

あなたの寿命が残り50年だとしよう。

死ぬまでに使い切ることを条件にする。

資産を残すことはできない。

つまり、家や宝石などの資産を残してはいけない、

残りを募金するなどもNGとしよう。

死ぬまでに全てのお金を消費することを条件に

必要な金額を出してみる。

年収1千万円だとすると、

毎月90万円程度を消費する必要があり、

1日3万円使わなければならない。

毎日3万円使うのか簡単なことでは無い。

そもそも資産を持ってはいけないので、

家賃50万程度のマンションを借りる方が

良いかもしれない。

逆を言えば、それぐらい使わないと

毎日3万円を消費できない。

年間1千万で50年だとすると、

必要なお金は、5億円である。

もし、一番最初の質問に100億などと答えた人がいれば、

残念ながらそのお金を使い切ることなく

あなたは死んでしまうだろう。

お金とは、その程度のものである。

毎日3万円を使うことは、非常識である。

実際は、毎日1万円程度であろう。

そこにプラスして、旅行などの贅沢が加算される。

年にプラス100万としよう。

1年に2回旅行をしても1回50万、

家族4人でも、海外旅行ができるはずである。

これだと

1万円 × 365日 + 100万円 = 465万円

にしかならない。

娯楽という意味では若干足りない気がするが、

せいぜい年間500万円あれば立派に生活できる。

年間500万円で50年だと、2億5000万円となり、

給与所得者の生涯賃金に相当する金額になる。

つまり、多くの給与所得者は、

現実的な金額を手にしているということである。

あなたが必要なお金は、2億5000万円であり、

他人よりも少しだけ幸せになる金額は、3億円程度である。

一番最初の質問から考えれば、

なんとも少ない数字に落ち着いたとも取れるが、

それでも、これが現実的な幸せであろう。

最後に少しだけビジネスの話を、

長期計画を作るとき、経営者は夢を語る。

年商3億円の会社が、3年で100億円と豪語する。

経営者には、このような暴挙とも取れる言動が必要であり、

無謀なことを恥ずかしげも無く言える人が適切でもある。

しかし、マーケッターは、これを見過ごすわけには行かず、

リーダーの発言前に情報を提供するか、

リーダーの発言以降にその正当性を作ることになる。

前者の場合、特に問題は無いが、

後者の場合は、最も楽しい時間を迎えることになる。

金泉勇次