元外資系マーケッターが語る戦略的マーケティング

元外資系マーケッター金泉勇次のブログ。中小企業、個人事業主、副業の学生や主婦までをサポートするビジネス・マーケティング・アドバイザーです。

高い利益でものを売る優秀な営業マンのパターン

利益が高いことは儲け主義なのか?

外資系企業には多くの営業マンが出入りする。

早ければ3ヶ月で退職。

1年で結果が出なければ、解雇。

単純なルールである。

ここには優秀な営業マンと無能な営業マンの違いがある。

売れることだけが優秀な営業マンでは無い。

優秀とは、売れるだけでなく、

利益が高いということも必要である。

極端な話、

300万円で下取りを行い、

その商品を3000万円で売る。

もちろんリハビッシュするので、

コストは発生するが、

それでも仕入れの10倍である。

身近な中古車で考えてみると

3万円で引き取り、30万で売る。

レバレッジを使えば、

30万円で引き取り、300万で売る。

300万で仕入れて、3000万で売る。

さて、これは悪いことなのか?

高い利益率は悪いことのように思われる。

儲けていると思われる。

金利が高い金貸し業者は悪徳と言われる。

高利でも貸してくれるだけ

ありがたいかも知れないが、

世の中の評価はそうでは無い。

優秀な営業マンは

100万円で仕入れて、

5000万円で売ることもできる。

通常、3割引で売るところを

1割引で売る。

100万円のものを110万円で売る。

これが優秀な営業マンである。

もし、安く売るだけの営業マンがいるならば、

それは無能な営業マンだと言える。

将来もお客さんがいるとは思えない。

どこかで高く売るスキルを身に付けるべきである。

私は外資系企業でプリセールスSEをしていた時期があるが

そのときに感じたことは、

無能な営業マンは金額を下げたがる。

優秀な営業マンは金額を上げる。

優秀なSEは金額を上げる。

だから、優秀な営業と優秀なSEが組めば、

売り上げ金額も利益率も上がる。

無能な営業マンと無能なSEが組むと、

値段が下がり、利益が下がり、

お客さんは二度と高値で買わなくなる。

それゆえの悪循環が行われる。

はっきり言えることは利益なしでは、

企業が存続できないということである。

非営利団体だとしても、

利益が必要である。

利益が高いことを気にすることは無い、

あくまで評価するのはお客様である。

利益が高くても希少価値があるのであれば、

それは誰もが納得して、買う商品である。

利益を高くせずに売ることもできるが、

それは、無能な営業マンとSEと同じで、

お客は二度と高値で買わなくなり、

あなたの足元しか見なくなるだろう。

これが事実である。

利益を確保することは、

自分とお客の立場が対等であることを意味する。

お客はあなたがいなくなると不自由する。

それが事実である。

近所のコンビニがなくなれば、

困るのはあなたである。

コンビニの利益率は高い。

それでもコンビニで買い物をするのは、

それがあなたにとって必要だからである。