元外資系マーケッターが語る戦略的マーケティング

元外資系マーケッター金泉勇次のブログ。中小企業、個人事業主、副業の学生や主婦までをサポートするビジネス・マーケティング・アドバイザーです。

製品から商品、商品からブランド日

多くの場合、販売するものを

「商品」と書いている。

しかし、製品と表記する場合もある。

この名称は何を基準に分けているのか、

お気づきだろうか?

売るべきものには、

製品、商品、ブランド品とある。

ご理解いただけると思うが、

製品 ⇒ 商品 ⇒ ブランド品

とランクが上がっていく。

製品とは、開発されたモノ。

モノはものであり、それ自体はモノでしかない。

製品を商品にするには、

ベネフィットを売る必要がある。

製品をどのように使うのか、

どこで販売するのか

適正な価格なのか、

お客様が買うに値するベネフィットが必要である。

お客様は製品を買うのではなく、

商品のベネフィットにお金をだすのである。

では商品をブランド品とどう違うのか?

ベネフィットとは、利点、価値であり、

それだけでは、使うために買うものでしかない。

車であれば、走ることがベネフィットであり、

居住性や騒音、燃費、価格なども含まれる。

これはベネフィットであるが、

まったく同じ商品が2社から販売されていたら、

どちらを購入するだろうか?

この先の判断材料がブランドである。

一方は、無名の聞いたことも無い外国の車、

もう一方は、トヨタであったとしたら、

もちろん、トヨタを選ぶであろう。

トヨタは世界的に有名な会社であり、

そのブランド力に説明は不要であろう。

これが仮にトヨタと日産であったなら、

買う人によって、違うではず、

どちらもブランド力がある。

ブランド力が高いということは、

値段が高くても買うということである。

ベンツユーザーは、

そのブランド力が無ければ、

買うことは無いであろう。

ここには、車という単なる製品があり、

居住性はスタイル、燃費、価格などの

ベネフィットを持った商品があり、

高くてもほしいブランドを持った

ブランド品とステップアップがある。

マーケティングの販売戦略で、

ブランディングが入らないことは無い。

常にブランディングを行い、

価格を1円でも高くし、商談を優位に進め、

より長く販売することを目指すものである。

どんなにすばらしい製品や商材を作っても、

商品にならなければ、意味が無く、

ブランド品に成長させなければ、

高い利益を得ることができない。

売れないと思っているなら、

製品を一生懸命に販売しているのかも知れない。

まず商品として販売しなければ、

お客様はベネフィットを買うことができない。

ベネフィットが無ければ、お金をだすことは無い

あなたの買い物も同じでは無いだろうか?

金泉勇次